とーっても寒がりな私が、
ダイビングインストラクター引退後も冬のダイビングに出かける理由は
ザトウクジラの歌声に包まれるしあわせなひとときを過ごしたいからです!
超寒がりのみぃを海へと連れ出す【クジラのソング】
今回は、その魅力をご紹介します!
小笠原の冬の魅力はホェールウォッチング
小笠原において、冬の観光の目玉と言えば【ホェールウォッチング】
お正月を過ぎた頃から3月いっぱいは、【ホェールウォッチング】を目的とした観光客が多く見られます。
ザトウクジラが小笠原へ運んでくる【冬の知らせ】
島に住んでいる方々の挨拶で『朝晩が涼しくなってきたね』という会話が聞かれるようになるのは10月の終わりごろ。
そして日本近海での気圧配置が冬型となり、冷たい北風が吹いたりすると
寒くなったねー。
そろそろクジラが来る頃だしねー。
というような会話が交わされるようにもなります。
小笠原の冬はザトウクジラ初観測から始まる
10月下旬になると、『クジラを見かけたらご一報ください』というようなメールが、【小笠原ホェールウォッチング協会】から各ツアー業者へと送られます。
クジラ初観測の報告は、そのほとんどがおがさわら丸の航路上。
内地へ出かける・または内地から帰ってくる、海関係のツアー業者さんから届けられることが多いようです。
冬に小笠原へやってくるザトウクジラ
ここ小笠原で【ホェールウォッチング】の対象となっているザトウクジラは、一年中小笠原近辺にいるのではありません。
冬が近付いてくるころ、北海道の北東沖に連なるアリューシャン列島から、遠路はるばるやってくるのです。
ザトウクジラってこんなクジラ
世界中には84種類ものクジラがいると言われています。
大きく分けると、【ハクジラ】と【ヒゲクジラ】の2種類。
ちなみにイルカは【鯨類】というクジラの仲間に分類されていて、【ハクジラ】になります。
ザトウクジラはヒゲクジラの仲間
ヒゲと言っても人間みたいな髭が生えているわけではなく
口の中に【クジラヒゲ】と呼ばれる三角で板状のものが歯の代わりにたくさん並んでいるのです。
これは、食事時に役に立ちます。
ザトウクジラは体調が16mにもなる大きな身体を持ちながら、食べるのは【オキアミ】というエビの形をしているプランクトンやニシン・イワシといったちいさなサカナなんですね。
これらの餌が集まっているところで大きな口を開け、一度海水ごと口に含んだあとに『シーッ』って言う感じで海水だけ外に出すわけです。
クジラヒゲは、濾し器の役割をしているのですね。
出産と子育てのために暖かい海へやって来る
ふだんはアラスカ近くの冷たい海で過ごしているクジラが遠路はるばるこの小笠原近辺までやってくる理由は、出産と子育てのためです。
小笠原の冬の水温は20℃前後。
彼らの餌になるオキアミやイワシ類は寒いところにたくさんいるのだけれど、子どもを産んである程度大きくなるまで育てるには、これくらい温かい水温の方が身体への負担が少ないのでしょう。
1月半ばくらいになると、産まれたばかりの赤ちゃんクジラとお母さんクジラが並んで泳いでいる姿を見かけるようになります。
ショック!【クジラのラブソング】否定説
クジラの生態に関しては、まだまだ解明されていないことがたくさんあります。
ザトウクジラが【ソング】と呼ばれる歌声をなぜ発するのか、これについても研究はまだまだ続けられています。
クジラが発する歌声は、個体によって違います。
言葉で声を表現するのは難しいけれど
みたいな感じ(笑)
実際の声はこちらです↓↓↓
それぞれのクジラが20分ほどの歌を持っていて、それを繰り返し歌っています。
以前は、【オスのクジラがメスのクジラに対して求愛の歌を贈っている】と言われていました。
男性が女性に贈る愛の歌ね♥
ラブソングだわ♥
とロマンチックな響きがあったのですが。。。
残念ながら、ラブソング説は否定される研究結果が出てしまいました。。。
・オスだけでなく、メスも歌っている
ということがわかってしまったのです。
『研究』とか『調査』よりも『ロマンチック』重視のみぃにとっては、大きなショック!
男性が女性に贈る【ラブソング】のままにしておいてほしかったなー。。。(笑)
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小笠原のホェールウォッチングシーズンは1月~3月
【ホェールウォッチング】は小笠原の大切な観光資源であり、この時期に訪れる観光客はそれを目的としている方がほとんどです。
ダイビングのついでにホェールウォッチング!!
そしてこの時期に訪れるダイバーの特権は、ダイビングの合間にホェールウォッチングができること。
港からポイントまでの移動中にも会えるし、ダイビング中はクジラの歌声を楽しみながら潜っていられるし、休憩中も視界を広げればあちこちにクジラの姿を見ることができます。
わざわざ【ホェールウォッチング】のツアーに参加することなく、ダイビングのついでに【ホェールウォッチング】できちゃうのです!
贅沢~♥
船の上から観察していると、外洋に面したダイビングポイントを通過してく様子を見ることも多いので、『いまここで潜っていたら、水中でクジラ見れたね~』なんていう会話で沸いたりします。
そんな外洋のポイントでのダイビングを終えて船に戻ったときに『水中で見たでしょう?』と聞かれたことも何度かあります。
水中の透明度が30m超えが当たり前、の夏なら見える距離かもしれません。
冬場は透明度が落ちるということと、クジラはダイバーの泡や呼吸音を嫌がると言われているので、ダイバーを察知すると遠巻きに泳いでいるのかもしれませんね。
最近では『ダイビング中にクジラに会える』をうたい文句にしている島やショップもありますが。。。
『絶対見てやる!』っていうガツガツした気合は、船に持ち込まない方がいいとみぃは感じています。
1月~3月の小笠原・ダイビング情報
『亜熱帯の島』がうたい文句でもある小笠原。
常夏のイメージでいらっしゃる方が多いのですが、小笠原の冬は決して暑くはありません。。。
気温も水温も20℃前後・・・3月は水温が18℃まで下がることもあります。
ドライスーツをお持ちの方は、絶対ドライスーツを持ってきてくださいね!
ドライスーツを持っていない方は、フードベストやグローブ、ボートコートなどの防寒アイテムをお忘れなく!
ボートコートって真っ黒でかわいくない!
っていうイメージでしたが、最近はかわいらしいカラーリングのボートコートも販売されています♥
たとえ晴れていて気温が20℃であっても、海上のボートで濡れた身体に北風を受けるのは修行ですからね。。。
ダイバーなら一度は体験してほしい 【クジラの歌声に包まれるダイビング】
水中では陸上の4倍の速さで音が伝わります。
1秒間に1500m先まで伝わるのので、遠くの音もすぐ近くに感じられるのです。
なので、潜っているポイントから離れているところにいるクジラの歌声も聞こえるし、近くに彼らがいるときには聞こえるというよりも身体中に響きます。
音って振動なので、それが身体に響き渡るっていうことは、身体じゅうでクジラを感じることができているっていうことだと思うのです。
クジラが泳いでいる海を、彼らとシェアしている感じ!
めっちゃ特別なことですよね!!
ダイバーならではの特権です。
個人的には、クジラの歌声が聞こえたら水面だけを見つめて、ただそこにいることだけを楽しみたいくらいです。
防寒対策をしっかりして、クジラの歌声に包まれる特別なダイビングをぜひ体験しに来てくださいね♥
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