突然ですが…
空、見上げていますか?
ビル街のオフィスで仕事に追われる生活をしていたら、忘れがちになってしまうかもしれませんね。
ちいさな島に住んでいる私は朝も夕暮れ時も海と空を眺めるのが習慣になっているので、季節や時間帯によるそれらの変化に、感心したり感動したりしています。
早朝・・・日の出の頃に海を眺めるのも好きです。
深夜の静けさに包まれたまま空が明るくなりはじめ、新しい一日の始まりを感じる時間。
前日までのいろーんなことを一掃し、フレッシュなオーラに包まれて大きなパワーを感じることができます。
そしてこの時間、水平線上に夜の帳(とばり)を残したまま、空がアッシュピンクのグラデーションに彩られることがあります。
早朝の空を彩る『ビーナスベルト』と呼ばれるピンク色のラインと、空に映る地球の影。
今回は、その美しい大気現象についてご紹介していきます。
ビーナスベルトとは、日の出や日没時に見られる大気現象
日の出や日没の頃に空をながめていると、低い位置にピンク色のグラデーションが現れることがあります。
夕焼けで見られるようなはっきりとした広範囲のピンクではなく、白みがかったような、グレーがかったようなアッシュピンクの帯状のライン。
これが『ビーナスベルト』と呼ばれる大気現象です。
美の女神 Venus(ビーナス)と名付けられた、やさしいピンク色の帯状ライン。
そして、そのビーナスベルトの下側に見られる紺色のラインはなんと、地球の影なんです!
地球上に立っていてその地球の影が空に映る様子が見られるって、壮大ですよね!
スケールの大きい、自然の織りなすアートに感動するひとときです。
ビーナスベルトが見られる条件
太陽が沈んでいる早朝や日没直後の薄明時
太陽の光がうっすらと空に現れる頃、大気中に含まれている水滴がレンズの役割を果たすことで、太陽の光を拡散して空に映し出します。
低い位置からの太陽の光が大気の影響で赤を中心に空に残り、反対側の空のスクリーンに投影されるカタチで発生するのです。
<引用:おち研>
・・・???・・・
わかりにくいので、イラストにしてみました(笑)
ビーナスベルトを見ることができるのは、日の出直前・日没直後の昼と夜の境界線にあたる時間帯、わずか20分足らずの間だけなのです。
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ビーナスベルトが見られるのは太陽と反対側の空
太陽がギリギリ水平線の下にいるときに現れる現象なので、早朝なら西・日没後なら東側の空に現れます。
私の住んでいる小笠原諸島・父島は集落が島の西側にあるので、東から太陽の上がる早朝に見ることができます。
日没の頃、夕陽がきれいな時に島の東側を見ていれば、同じような景観にお目にかかることができるわけですね。
・・・個人的には夕陽の時間は西側で夕陽を楽しんでいるので、あえて東側へ行くことはありませんが(笑)
東側の空が開けている場所に住んでいる方は、日没直後に見ることができる可能性が大きいということになりますね。
こちらの写真は、愛知県・渥美半島のビーチです。
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こちらは、オーストラリアのゴールドコーストにて。
空気が澄んでいるときに見られる
小笠原は一年中きれいな空気に包まれているので、水平線上に雲がないという条件を満たせば、見られる確率が高いと言えます。
なかでも、湿度が下がる冬場の方がその現象が起こりやすいようです。
東京近辺では(小笠原諸島も一応東京都の一部ではありますが…)空気の澄んだ冬場に見られることがあるようですよ!
なかなかそんなタイミングで空を見上げるなんてできない!
という方は、空と海の織りなす美しいアートを写真集で眺めながら、次の旅行先を考えるのもいいかもしれません♪**
ビーナスベルトが現れるのは、早朝は西・黄昏時は東
ビーナスベルトと地球影を見ることができるのは、早朝時は西・夕暮れ時は東。
太陽と反対側の空です。
都心にお住まいなら、空気がきれいになる冬場がねらい目ですよ!
ラッキーなことに、ここ小笠原は常に空気がきれいであること、海に面して視界が広くなることで、ビーナスベルトにお目にかかれる確率が高いようです。
空気がきれいなことで、空と海の織りなす壮大なスペクトル・ショーに出会えることができて、それによって心も浄化されてきれいになる。
いい波動が循環しますね♪**
そんなすばらしい環境に感謝。
今日もありがとう♥
こちらも、空と海が創り出すステキなアートです。
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