おがさわら丸の着発運航・欠航・臨時便を見つめて

島暮らし・小笠原

毎年新たなドラマを生み出す、おがさわら丸・夏の着発運航。

台風10号の影響で、夏の観光シーズンの中で乗船客数がもっとも多くなる『お盆便』と呼ばれる便が欠航になり、多くの方が打撃を受けることになりました。

しかも、小笠原近海に居座り続ける台風10号の影響で、その後の運航スケジュールにも影響が。

 

つくづく考えさせられる、東京・竹芝桟橋~父島二見港の1000キロという距離と、人間には勝てることのできない自然の驚異。

長期に渡る強風を見つめ、もともと小さなカフェをさらに縮小しながら運営しつつ、感じたことを綴りました。

 

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おがさわら丸の運航スケジュール

おがさわら丸の通常運航

東京・竹芝桟橋と小笠原諸島・父島二見港をつなぐ唯一の定期船・おがさわら丸の運航スケジュールは以下のようになります。

1日目 11:00 東京・竹芝桟橋出港
2日目 11:00 小笠原諸島・父島到着
3・4日目 父島滞在
5日目 15:00 父島出港
6日目 15:00 竹芝到着

東京~小笠原間の1000キロを24時間かけて運航し、父島で3泊した後に、再び24時間かけて東京へ戻ります。

船が東京へ到着した翌日、または翌々日に再び東京を出港するので、月に5回ほどの運航になります。

おがさわら丸の着発運航

ゴールデンウィークと夏の繁忙期、おがさわら丸は父島に到着4時間半後に東京へ向けての折り返し運航を行います。

1日目 11:00 東京・竹芝桟橋出港
2日目 11:00 小笠原諸島・父島到着
15:30 父島出港
3日目 15:30 竹芝到着

 

おがさわら丸の運航スケジュールはこちらです↓↓↓

 

海況により変更になる、おがさわら丸の運航

夏から秋にかけての台風や、春先に北海道沖で発達する『爆弾低気圧』と呼ばれる大きな低気圧の影響で海が時化ると、おがさわら丸の運航は随時変更になります。

父島到着後、小笠原近海に台風が近づく予報になると、父島で3泊せずに出港を繰り上げて東京に向けて出港します。2泊になることも1泊になることもあるし、時には到着日に折り返し運航なることも。

 

台風の進路予報によっては、東京出港日を1~3日遅らせての運航になることもあります。

もともと組まれている、6日間のスケジュールの中で調整できるように運航しているのです。

小笠原への観光客も大切ですが、島民の食料や郵便物などのすべてがおがさわら丸によって運ばれています。船が来ないと島民は生活物資を失うことになってしまうので、海況が悪くなってもなんとか運航できるように、6日間の中でスケジュールを調整しているのです。

 

でも、連続して着発運航が行われる夏の間はこの調整ができなくなるため、『欠航』になることもあります。

 

 

通称『お盆便』の、おがさわら丸欠航によるドラマ

東京発8月9日便の欠航

旅客定員数892名のおがさわら丸がほぼ満席となる夏の繁忙便。今年(2019年)は東京出港8月9日便がそれにあたりました。

が、台風10号の発生によりおがさわら丸は欠航。お盆休みを小笠原で過ごそうと予定していた方々の予定は大幅に狂います。

引用元:tenki.jp

大勢の人が一斉に休暇を取るお盆。どこも予約がいっぱいで、行き先を急変するのは至難の業でしょう。その便で小笠原から東京へ帰るはずだった方々は延泊することになり、予定外の出費を伴います。

 

観光に訪れる方々の予定だけでなく、受け入れ側の小笠原でも、宿やガイドなどのサービス業者は繁忙期の収入を失うことに。

 

夏の繁忙期に、2便連続欠航の危機

そして今回はこの時点で、次の東京出港・13日便の運航も危ぶまれていました。理由は、台風の進行速度が遅いため。

 

長く小笠原に住んでいる人は、予報天気図を見ながら、それぞれが船の運航を予想します。

南島観光やドルフィンスイム、ダイビングといった海でのアクティビティを提供している業者が多いので、天気図を見て天気や海況を予想するということに長けている人が多いのです。

 

この分だと、2便続けて欠航か?

台風の進路予報が航路から少しズレたから、予定通り運航するだろう。

速度の遅い台風の影響で、強風の続く小笠原。街では『次便、どうだろうねぇ…』という会話が行き交います。

おがさわら丸を運航している小笠原海運からは『東京出港13日便の運航については、12日の14時に判断』という案内がされていたので、多くの人がその判断を待っていました。

 

運航スケジュールの変更

結果、小笠原海運は、次の2便を1日ずつ遅らせる、という異例の判断となりました。

夏の着発運航時に東京出港日を変更するというのは、初めてのことです。

2便続けての欠航は多くの人が困るということ、次の2便を1日ずつ遅らせても、その次便は予定通り運航できるスケジュールが組まれている、ということでの判断になったのでしょうか。

島内に防災無線でのお知らせが流れると、多くの人が立ち止まって耳を傾けていました。

 

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1000キロの距離と、人間には勝てない自然の驚異

2年前(2017年)の夏にも、お盆便の欠航というハプニングはありました。なので、毎年この時期に小笠原を訪れている方々は『またか…』という思いを抱えていることでしょう。

また、初めての小笠原旅行で今回の経験をした方々の中には『こんなことってあるのか?』とびっくりしている人もいます。

 

実際、8月6日の東京出港時に『次便は欠航になるかもしれない』というアナウンスがされていたにも関わらず乗船し、父島に到着後、宿やガイド業者から『次便は絶対欠航になるから』と言われてトンボ帰りしていった方もたくさんいました。

 

『そうはいってもなんとかなるだろう』と考えている人が多いのでしょうね。

また、『何年間も楽しみにしてやっと取れたスケジュールだったのに!』と憤る人も。

 

・・・でも・・・小笠原ってそういうところなのです。

 

どんなにITが発達しても
人がいろいろなことを操れるようになっても
自然の力に逆らうことはできません

それをまざまざと見せつけてくれる場所なのです。

そう考えると、いまどき貴重な場所かもしれません。

 

私はダイビングスタッフとして海のガイドをしていたこともあるので

『今日は聟島列島への遠征に行けません』

『今日の海況では、南島に上陸することはムリです』

と伝えたときにゲストの顔色が変わるのを何度も目の当たりにしています。

 

でも、しょうがないのです・・・

 

ゲストの期待値が高い所へ案内できないスタッフ側も残念な気持ちでいっぱいになります。

でも、天気や海況のコントロールはできないのです。

 

なんでも人間の思い通りになるようにみえるこのご時世ですが、自然の中での私たちって、とてもちいさな存在なのです。

 

 

みぃ
みぃ

今回のお盆休みに小笠原へ来るチャンスを逃してしまった人も、帰りたかったのに帰れなくなってしまった人も、今回の経験を経て、ひとつの気づきを手に入れたと感じてもらえたらいいなーと思います。

 

今回来ることのできなかった方々はとても残念ですが、小笠原はなくならないので(笑)ぜひまた旅行計画を立てて遊びに来てくださいね!

 

小笠原旅行の計画は、こちらを参考にしてみてください↓↓↓

 

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