小笠原へ来たらここは行っとけ!って場所ありますか?
それはもう
南島でしょう!
即答です(笑)
ここが日本の島であることを忘れてしまう、特別な景観。
その美しさ!
一生に一度は訪れていただきたい特別な島なのです!!
南島ってどんな島?
小笠原諸島にはたくさんの島が点在しますが、人が住んでいるのは父島と母島だけです。
ほとんどが無人島。
南島も無人島であり、定期船・おがさわら丸が停泊する父島の南西部に位置します。
なにがそんなに魅力的なのかって、それはもう、訪れた方ほぼ全員が『すごーい!』と叫ぶほどの美しい景観。
例えば、とても美味しい料理を口にした時って『おいしい!』のひと言ですよね。
『このソースの〇〇具合が・・・』とか
『素材を引き立てる〇〇がなんとかで・・・』
というようなウンチクは一切なく、ただ『おいしい!』という言葉が素直に出てくると思うのです。
そんな感じ(笑)
南島に上陸してその景色を目の前にした方は、ほぼ全員『すごーい!』って言っちゃうのです!
南島はサンゴ礁が隆起してできた島
南北に約1.4キロ・東西に約400mの南島は、全部がサンゴ礁でできています。
まず、それがスゴイですよね!
かつては海の中にあったサンゴ礁が地殻変動によって隆起してできた島で、国の天然記念物に指定されています。
南島の見どころ
南島の魅力といえば、それはもう美しい景観!
ここが日本であることを忘れさせてくれますよ!!
東尾根からの景色
山頂から父島方面を見ると、【南島瀬戸】の美しい景色が一望できます。
トレッキングツアーで人気の【ハートロック】まで見渡すことができます!
扇池
パンフレットの表紙を飾ることも多いほど、小笠原を代表する景色です。
島の一部に穴が開いていて外海と繋がり、島の内側には広がる真っ白な砂地。
ジブリ映画『紅の豚』のワンシーンを思い出させてくれます。
カタツムリの半化石・ヒロベソカタマイマイ
扇池から広がる砂地の一部に散らばるカタツムリの半化石・ヒロベソカタマイマイ。
ヒラベソカタマイマイともいわれます。
マイマイというのはカタツムリのことで『平べったくておへそみたいな形の硬いカタツムリ』っていうことですね。
このマイマイはすでに絶滅しているのですが、なぜかここだけに密集していたのです。
神秘的な景観ですね。
アオウミガメの足跡や産卵の跡
5~6月頃には、アオウミガメが産卵に上がってきます。
砂浜に現れるブルトーザーのような跡は、カメの足跡なのです。
この頃になると、海洋センターの調査スタッフが定期的に調査を行います。
こんもりとした砂山に小枝が3本立てられていたら、そこにはカメの卵が埋まっている証拠です。
その上には乗らないようにしてくださいね。
カツオドリの赤ちゃん
南島は、海鳥たちの繁殖地にもなっています。
生まれたばかりのカツオドリは、真っ白でふわふわの羽毛に包まれていてとってもかわいらしい♥
南島は景観もすばらしいけれど、野生動物たちが命をつなぐ大切な場所でもあるのです。
南島の行き方
南島は、東京都自然ガイドの同行がなければ上陸することができません。
(※小笠原島民には別のルールがあります。)
なので、一般観光客の方は船やシーカヤックのツアーに参加する必要があります。
海のツアーに参加する
『南島だけに行くツアー』はなく、観光案内には『ドルフィンスイムと南島』『ホェールウォッチングと南島』というように表記されています。
南島へ行く途中では、イルカやクジラに会えることも多いのです!
ツアー開催業者は、小笠原村観光協会のページに紹介されています↓↓↓
鮫池から入島
多くのツアーでは、南島の南側にある【鮫池】から上陸します。
船は赤い矢印の辺りから池に入り、黄色い矢印の辺りに船の舳先を付けてひとりずつ上陸します。
第一関門は赤い矢印。
狭くて浅い海域なので、ディズニーランドのジャングルクルーズよりもエキサイティング!
船長さんたちがもっとも緊張する瞬間でもあります。
この辺りは地形が入り組んでいるので、風向きによっては激しい波が立ちます。
この狭くて浅い海峡をすり抜けることができないと、南島に上陸することはできないのです!
南島から上陸を許可されるように、日頃からよい行いを心がけておいてくださいね(笑)
第二関門は上陸地。
桟橋がないので、船の舳先から岩場へと『はっ!』『よいしょっ!』といった感じで上陸します。
船を長時間安定させることは難しいので、テキパキと上陸するイメージを持っておくといいでしょう。
南島の上陸地~東尾根山頂近辺の岩場は【ラピエ】と呼ばれる尖った岩で覆われています。
ビーチサンダルやギョサンでは怪我をすることもあるので、運動靴や靴底が厚めのマリンブーツを着用することをおすすめします!
ギョサンについてはこちらからどうぞ↓↓↓
扇池から入島
鮫池から入ることのできない大型の船(ダイビング船等)の場合は、シュノーケリングセットを身につけ、扇池の外側から泳いで入島します。
また、シーカヤックのツアーでもここから入島。
扇池は西側に面しているので、西風や西うねりの強い日は上陸は困難となります。
南島に上陸するって、お天気や海況に左右されるのです。
上陸できるだけでもラッキーなんですよ!
南島上陸時の服装や持ち物
先にも触れましたが、鮫池から上陸する際には足元が不安定です。
運動靴やソールのしっかりとしたマリンブーツを履くことを強くおすすめします。
小笠原は日差しがとても強く、南島には日かげがほとんどありません。
帽子やサングラスを着用し、夏でも薄手のシャツやパーカーを羽織ることをおすすめします。
暑い中を歩くので、水も忘れずに。
特に上陸時は体勢が不安定になるため、両手を空けている状態がベストです。
バックパック(リュック)やショルダーバックに水・タオル・カメラといった最低限の荷物を入れて、身軽な状態で上陸してくださいね。
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南島のルール
何も持ち込まない・何も持って帰らない
【外来種】の種や小動物を持ち込むことのないように、上陸前・または乗船前には靴底周辺を海水で洗い流します。
隔離された自然界は、外敵にとても弱いのです。
美しい石やおもしろいカタチの種・植物、すべてが持ち出し禁止です。
『残すのは足跡だけ。とっていいのは写真だけ』
歩くルートが決められている
南島の植生や地質を守るために、歩くルートが決められています。
東京都自然ガイドの認定を受けているガイドの後について、一列となって歩きます。
南島の滞在時間は2時間まで
滞在時間は最長2時間までと決められています。
(このルールは、2023年12月に撤回されました)
ツアーでは、45分~1時間くらいの滞在となることが多いです。
入島禁止期間がある
毎年11月~2月(お正月を除く)は入島禁止期間になります。
(このルールも、2023年12月には撤回されています)
人の出入りを制限することで島を休ませ、植物や地質を回復させるためです。
『小笠原へ行ったら南島へ行かなきゃっ』っていう方は、この期間を避けていらしてくださいね。
南島の指定ルートの様子はこちらです。
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南島は、生きているうちに絶対味わうべき感動の島!
人生で忘れられない思い出って、いろいろありますよね。
うれしかったこと、悲しかったこと、初めて経験する感動的な出来事、などなど。
それまで経験のない感動に出会ったときって、ほんとうに言葉が出てこないものです。
東尾根から広がる景色を見渡したとき、扇池から広がる真っ白な砂地に立ったとき、ほとんどの方が言葉を失います。
そしてひと言。
スゴい・・・
言葉を失うような感動を、あなたもぜひ味わってみてくださいね!
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