ちいさな島に住み、日々自然と向き合った生活をしていると、ビックリしたり感心したりするような景色に出会うことがあります。
『天使のはしご』の意味を持つ【エンジェルラダー】と呼ばれる気象現象もそのひとつ。
『見ることができたらしあわせになれる』と言われるほど珍しい景色ですが、東京・竹芝桟橋~小笠原諸島・父島間を行き来する定期船・おがさわら丸の航路上で見られる確率が高いのです!
ということは、おがさわら丸に乗って小笠原への旅をすることがしあわせへのステップなのかもしれないですよね!
20年以上小笠原に住んでいるみぃが、島と内地(本土)をつなぐ定期船・おがさわら丸の航路上で何度も目にしてきた【エンジェルラダー】をご紹介します。
エンジェルラダー(天使のはしご)とは、薄明光線という気象現象
初めてこの景色を見たとき、『わあー! なにこれ? すごーーい!』と大きなひとりごとを叫んでしまいました(笑)
調べてみると、この景色につけられた名前は『天使のはしご』
英語名は『Angel’s Ladder』(エンジェルラダー)
ステキな呼び名ですね♡
科学的には、【薄明光線】と呼ばれる気象現象です。
《 薄明光線 》
太陽が雲に隠れているとき、雲の切れ間あるいは端から光が漏れ、光線の柱が放射状に地上へ降り注いで見える現象。
でも雲に切れ目が入っているだけでは不十分で、その雲の切れ目の下に、雲を形成している水蒸気よりもずっと小さな水滴がたくさん集まっているときにだけに見られる現象です。
その小さな水滴がたくさん集まっているところに光が通ると光が散乱して見える『チンダル現象』と呼ばれる物理化学的現象のひとつで、朝や夕方の太陽の位置が低い時に見られることが多いと言われています。
光を通すには、空気にチリやホコリのない澄んだ状態であることも条件です。
都会よりも田舎の方が見られる確率が高いということになりますね。
科学的に解説すると、『天使』『エンジェル』というファンタジーな言葉の響きとは真逆の難しい専門用語が並びますね(笑)
個人的には、難しい専門用語の羅列よりも『天使のはしご』という言葉の響きの方が好きです。
だって本当に、光のラインに沿って天使が飛んでいる姿が見えるようじゃないですか♡
他にも、
天使の階段(Angel’s Stairs エンジェルステア)
神の光(God Ray ゴッドレイ)
ヤコブのはしご(Jacob’s ladder ヤコブラダー)
などの言い方もあります。
ヤコブとは旧約聖書に出てくるヘブライ人の族長で、別名イスラエル。イスラエルの方々にとって、神の存在です。
彼が夢の中で、雲の切れ間から差す光のようなはしごが天から地上に伸び、そこを天使が上り下りしている光景を見たとされることから、こんな呼び方もあるのです。
いくつもの条件がそろわないと見られないからこそ、見ることができたらハッピーだと言われるのですね。
虹を見たり、四つ葉のクローバーを見つけたときと同じようなことです。
おがさわら丸の航路上で何度も目にした【エンジェルラダー】
ずっと海を眺めていられることが、おがさわら丸乗船中の贅沢
『ゆっくり夕陽を眺める』ということが、日々の生活の中で大切なローテーションのひとつになっています。
でも仕事をしていると、そうそう毎日いいタイミングでこんなステキな景色に出会えるわけではありません。
カフェ閉店後の帰宅途中や、自宅でのパソコンワークの合間にビーチへ出かけては海を眺めて気持ちをリセットするのが習慣ではありますが、おがさわら丸に乗船したら、ずーっと海を眺めていられるという贅沢な時間を過ごすことができます。
黄昏時が、エンジェルラダーに出会えるチャンス
午後3時に父島を出港する定期船・おがさわら丸。
盛大なお見送りでひとしきり沸いたあと、人もまばらなデッキで海を眺めていると、少しずつ傾く太陽と雲の織りなすアートに包まれます。
そう、父島出港後から日没までの数時間が、エンジェルラダーに出会えるチャンスなのです!
船室に入って寝転がっている場合ではありませんよ!
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【エンジェルラダー】(天使のはしご)に出会えたら人生が変わる!?
数年前から、エンジェルラダーの名前がつけられた【エンジェルラダークォーツ】というパワーストーンが話題になっています。
柱上の原石から、数センチ大の丸玉、ブレスレットに加工されたものなど、種類も多様。
少し前には、wicca(ウィッカ)のソーラーテック電波時計がシチズンより発売されて話題となりました。
そのカタチもお値段も様々ですが、この石の持つ意味や効果として
・人生の指針
・正しい選択
・直観力と洞察力を高める
・肉体・意識・精神のバランスをとる
・穏やかな心
・冷静な判断力
などが挙げられています。
では、自然現象である本物の【エンジェルラダー】に出会えたらその効果は・・・?
日本の首都・東京の島でありながら、渡島手段は月に5回・航海時間24時間もかかる一隻の船のみ・・・これだけで固定観念が外れますね(笑)
片道24時間もかかる船旅は、これからの人生を考えるきっかけとなるかもしれません。
常に時間に追われる現代、電話やネット環境から遮断される長い船旅の中で、穏やかな心と冷静な判断力を取り戻し、直観力や洞察力が高まることも考えられますね。
人生に迷っていたり、いま置かれている環境に悩んでいるとしたら・・・
おがさわら丸の航路上で【エンジェルラダー】に出会うことにより、新たな道への発見があるかも!?
おがさわら丸航路は【エンジェルラダー】に出会えるチャンス!
東京・竹芝桟橋から小笠原諸島・父島二見港までの距離は約千キロ。
24時間という長い時間を要します。
交通機関の発達したいま、地球上で日本の反対側・ブラジルへ行くのにも、こんなに長い時間はかかりませんね(笑)
この距離と時間を費やす航路そのものが、天と地をつなぐ【エンジェルラダー】に近いのかもしれません。
固定観念を変え、直感やインスピレーションを得ることができると言われるパワーストーン・エンジェルラダークォーツを眺めるのもいいけれど・・・
おがさわら丸でエンジェルラダーを体感することができたら、人生が変わるかもしれませんよ!
小笠原旅行の計画は、こちらを参考にどうぞ↓↓↓
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