ローゼルって聞きなれない人も多いと思いますが、「ハイビスカスティー」なら聞いたことのある人も多いのではないでしょうか?
「ハイビスカスティー」に使われている食用ハイビスカスの正式和名が「ローゼル」なのです。
熱帯地区原産の植物で、日本では沖縄や小笠原、最近では関西地区でも積極的に栽培されるようになってきました。
今回は、小笠原で収穫期を迎えたローゼルについてご紹介しますね♪**
ローゼルの基本情報
ローゼルの分類
ローゼルとは、ひと言で言ったら【食用ハイビスカス】のことです。
植物の分類で見てみると、ローゼルはアオイ科・フヨウ属で、ハイビスカスやオクラと同じ仲間になります。
ネバネバ野菜代表格のオクラと南国を象徴する花・ハイビスカスが同じ仲間だなんて、初めて聞いたらピンとこないかもしれませんね(笑)
そこで、花の写真を比べてみましょう。
ローゼルの花
オクラの花
小笠原の路上に咲くハイビスカス
ルビー色で甘酸っぱい香りに乙女心が浮き立つハーブティー【ハイビスカスティー】に使われているのは、観賞用のハイビスカスではなく、実はこのローゼルなのです。
ローゼルの可食部分
花が咲き終えた後に、花弁の外側が大きくなって種を包みます。この、種を包んでいる赤い部分が食用として使われるのです。
小笠原での収穫期
収穫期は9月下旬から約1ヶ月と短く、父島・母島共に数軒の農家さんしか作っていないので希少性高い食材になります。
原産国は熱帯地区
ローゼルは、インドやマレーシア・西アフリカが原産と言われています。
17世紀に、西インド諸国や中南米でオクラと共に栽培されるようになり、世界各地の熱帯地方に分布しています。
ローゼルの効果・効能
乙女心浮き立つルビー色のローゼルには、女性にうれしい成分が多く含まれていますよ♡
お肌の味方・ビタミンC
夏の強い日差しを受けて、肌に疲れが出る頃に収穫期を迎えるローゼル。
メラニン色素がシミやソバカスになる前に、身体の内側から働きかけてくれます。
抗酸化作用に効くポリフェノール
ローゼルの真っ赤な色は、アントシアニンというポリフェノール系色素になります。
体内の活性酸素を抑制し、血液をきれいにしてくれる作用があります。
むくみを解消してくれるカリウム
利尿作用のあるカリウムは、体内の余分な水分を外に出してくれる効果があります。
疲労回復を助けるクエン酸
梅干し、レモン、黒酢などなど、『酸っぱいもの食べると元気になる』と言われますね。
ローゼルの酸味はまさにこのクエン酸。疲労回復効果大です。
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ローゼルの食べ方
ローゼルティー(ハイビスカスティー)
クレオパトラも愛飲していたと言われるローゼルティー。
トーク番組で、母となってもきれいを継続しているモデルのエビちゃんも摂取しているとのことで話題になりました。
ローゼルジャム
さわやかな酸味のあるローゼルジャムは、朝食のヨーグルトにピッタリです。
少量ですが、ジャムの販売も始めました。
オンラインでの販売はこちらです。
↓↓↓
Mermaid Cafe on BASE
島内では、JA直売所にて販売しています。
ローゼル・塩漬け
細かく刻んで塩に着ければ、2日ほどで出来上がるローゼルの塩漬け。ご飯に混ぜたローゼルおむすびは、梅干しよりもさわやかな酸味で身体の疲れが取れますよ!
Mermaid Cafe(マーメイドカフェ)のローゼルメニュー
私が初めてローゼルと出会ったのは6年ほど前になります。
ダイビングやフィールドの仕事を引退し、子どもの頃に目指していた料理の道へ転向しようと決めて引っ越したとなりの島・母島で、若手の農家さんが力を入れて栽培を始めていました。
ローゼルのレアチーズケーキ
ローゼルを初めて口にしたのは、先輩シェフの作ったジャム。
その美しい赤紫色とあまずっぱい味にひとめぼれ!
これは絶対にオンナの子を魅了すると確信したのと同時に、ヨーグルトやクリームチーズとの相性バツグンだと感じました。
そうしてでき上った『ローゼルのレアチーズケーキ』
スポンジケーキ、レアチーズ、ローゼルジャムゼリー、の3層になっています。
Mermaid Cafe(マーメイドカフェ)はテイクアウト専門なので、カップケーキにアレンジして販売。
(現在は販売終了しています)
ハイビスカス・ティーソーダ
酢と氷砂糖に漬けた【ローゼル・シロップ】を炭酸で割った【ハイビスカス・ティーソーダ】
甘酸っぱい味と香り、身体も心も元気になれる、ルビー色のシュワシュワソーダ。
女性に大人気です♥
10月がローゼルの旬です!
10月に入り、ハロウィンの準備が始まる頃に収穫期を迎える『ローゼル』
真夏の強い日差しを受けて育ち、ビタミンCやカリウム・クエン酸を多く含むローゼルは、夏の疲れが出てくる秋の身体に染みわたります。
収穫期が1ヶ月しかないので、今月は1年分の保存食・ジャムや塩漬け作りに張り切りますよ!
次から【ハイビスカスティー】を口にするときには、『ほー、これがローゼルね!』って思いながら味わってみてくださいね♪**
9~11月に旬を迎える小笠原・島レモンについてはこちらからどうぞ♪**
コメント
ハイビスカスティー、懐かしい!
船会社にいた親戚から山のような量がやってきて…。
海外の日系の方が作ったのか、化粧箱は当時でもレトロと感じたどぎつい色合いのハイビスカスの花の写真、チト変なニホゴの文体。
全く市場に出なかったなー。
花びらのお茶、と説明されたけれど、違ったのね。
もっとくすんだ赤い色のお茶で、甘くして遠足に持っていったけれど、塩漬けの「花梅」ならば日本に浸透したんだろうなあ。
ローゼルの塩漬けは、まさに「花梅」といった感じですね!
「ハイビスカスティーソーダ」は、そのローズカラーと甘酸っぱいテイストが女性に人気ですよ
(*˙︶˙*)ノ”