小笠原・島トマトの旬は冬~初夏
小笠原のトマト、通称『島トマト』の旬は12月~3月頃です。
一般的には夏が旬のトマトも、亜熱帯気候の島では収穫期が真逆なんですね。
2月のいま、旬を迎えています。
島野菜は、野菜本来の味
真冬の2月、きゅうりも農協の直売所に並び始めました。
パクチー、ルッコラ、サンチュ、青梗菜、大根と、定期船がドック中で生鮮食料品の届かないいま、島野菜が大活躍です!
私がまだ幼い頃、実家の隣には大きなビニールハウスがあって、トマトときゅうりの栽培が行われていました。『隣に行って、トマト買ってきてちょうだい。』と、母のおつかいでよく行ったものです。
幼いころから、畑で採れたばかりの味を堪能していたわけですね。私にとってのトマトときゅうりの味は、隣りのハウスの味が基準となりました。
野菜の味がしない、コンビニ野菜にびっくりした頃
高校生の頃にファミリーレストランでアルバイトを始めて、サラダ用のトマトときゅうりの味見をさせてもらったときにびっくりしました。
『きゅうりが苦い!』
『トマトの味がしない!』
それはもう、本当にびっくりしました…
ドレッシングが多様化し始めた頃で、サウザンアイランド、とか和風・中華・ノンオイルなど、新しいドレッシングの味を楽しむためのサラダなのかと思わずにはいられませんでした。
考えてみれば、家でトマトを食べるときには何も味を足さず(居酒屋で言うところのトマトスライス?) きゅうりを食べるときには少しの味噌で(居酒屋で言うところのもろきゅう?)
レタスやキャベツやニンジンのサラダには何かしらのドレッシングをかけていましたが、トマトときゅうりには、味付けは不要でした(笑)
知らないままに、おいしい野菜を口にしていたのですね。
その頃、実家のある埼玉の田舎にもコンビニエンスストアの数が増え、『カップサラダ』を初めて食べた時にも味のなさにびっくりしました。
やがて実家を離れて都内で生活するようになると、夜遅い仕事帰りにコンビニに寄っては味のないサラダを買い、とりあえず野菜を摂取しているような感覚だけを得ていました。
時々子どもの頃に食べたトマトやきゅうりの味を思い出しては、自分にとって普通だったあの味は、実は特別な味だったのかもしれないと思ったりもしていました。
小笠原で、本来の野菜の味に再開!
小笠原に移住して初めて島トマトを食べた時、初めて島きゅうりを食べた時、子どもの頃に食べたのと同じ味を感じて、感動しました。
ちゃんとトマトの味がする!
ちゃんときゅうりの味がする!
ドレッシングをかけるなんてもったいないと思う、この味!
特にトマトは『島トマト』のブランドを背負って、内地へも出荷されています。
島民でさえ、予約したり並んだりしないと買えないくらいです。
最近島へ引っ越してきた方やこの時期に観光に来た方からは、『こんなにおいしいトマトは食べたことがない』と耳にすることも多いです。
この島の空気と強い日差しに、若手農家さんたちの努力と研究がプラスされてますますおいしくなる島野菜。
味付けのいらない野菜をおいしく食べられる環境に感謝♡
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