小笠原諸島・父島の扇浦地区にある【小笠原神社】
ちいさな神社ですが、毎月一日には月次祭(つきなみさい)を行っています。
小笠原神社の月次祭(つきなみさい)
島の面積23.45㎢・人口約2000人の父島にはいくつか神社がありますが、私は自分の住んでいる扇浦地区・小笠原神社の月次祭(つきなみさい)に毎月参加しています。
どなたでも参加できますので、旅行中に運よく【一日】が重なるようでしたら、ぜひご参列くださいませ。
小笠原神社(貞頼神社)
小笠原神社は、定期船・おがさわら丸の停泊する【大村地区】の対岸である【扇浦地区】に建立されています。
【扇浦海岸】から山側を見ると鳥居が見えるので、坂道と階段を上がると境内になります。
小笠原神社・月次祭(つきなみさい)の神事は9時から
朝8時。
来られる人が神社に集まって、落ち葉で埋め尽くされた参道の掃き掃除を行います。
小さな社殿を開けて、新鮮な空気を流します。
お掃除の終わる9時頃に宮司さんに来ていただき、祝詞(のりと)をあげていただいてお祓いを受けて参拝。
心に清らかな空気が流れます。
8時からの参道清掃も、9時からの神事も、どなたでも参加できます。
ご希望の方は、ぜひお越しくださいませ。
神事に無知だった私が神社へ通うようになった理由
御朱印(ごしゅいん)も一日参り(ついたちまいり)も知らなかった私
数年前の夏のこと。
20年も続けて島に遊びに来ている知り合いの方が
大神山神社で御朱印もらえたのー!
と、うれしそうに報告に来てくれました。
無知な私は
御朱印って・・・なあに?
彼女に『御朱印帳』を見せていただき、初めてその存在を知ったのです。
御朱印とは、簡単に言えば神社やお寺の参拝証明。
御朱印に、神社仏閣の名称と参拝日時、神様の名称などを墨書きしていただけます。
その年の秋口。
いつも昼過ぎに『カフェラテくださーい』と、寝起き顔で私のカフェにやってくる近所のバーで働く彼女が、午前中にやってきました。
どうしたのかと尋ねると
今日は一日なので、早起きして神社の一日参りにいってきました!
無知な私はまたしても
一日参りって・・・なあに…?
お祭が好きで、御神輿を担ぐのが楽しくて、ただそれだけで例大祭に参加してきましたが、【祭りごと】の意味を考えるようになりました。
私は扇浦地区に暮らしていて、夏の間はほぼ毎朝扇浦で泳ぎ、何かあると海岸まで降りては海をながめ、海のパワーをいただいて元気を取り戻し、日々感謝しながら暮らしています。
なのに
前年の夏の例大祭に訳あって参加することができず、心苦しく思っていました。
その胸の内を近所に住む方に話したところ
毎月一日に月次祭をやっているから、よかったらいらっしゃい。
とお誘いをいただきました。
例大祭に参加できず心を痛めていた私に『年に一度のお祭よりも、毎月お参りする事の方が大切なんだよ』と声をかけてくれた管理人さんの言葉が心に沁みます。
ありがとうございます(合掌)
毎月神社に通うようになってから思い出したことがあります。
北埼玉にある母の実家はもともと農業を営んでいて、年に一度祖母が親戚を率いて『御岳山(おんたけさん)参り』に出かけていました。
私がまだ幼かった頃のことですが、覚えているのは白装束に身を包んで出かける祖母たちの姿。
離れたところへ、年に一度のお参りに行くということをとても大切にしているんだな、と思ったことを覚えています。
私が18歳になる誕生日に旅立っていた祖母。
『おばあちゃんの命日、私は絶対に忘れられないね』と母に話した高校3年生の春。
毎月一日、小笠原神社の参道を掃除しながら、祖母に導かれていまここにいるのではないかと想う朝なのです。
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