アーティスティックな、葉っぱ幼稚園

小笠原の動植物
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島に住むようになってから、
見えるモノが少しずつ変わってきました。

もともとダイビングとイルカに魅了されてやってきたので
住み始めたばかりの頃、興味のあるのはもっぱら海。
晴れた凪の日にダイビングに出かけることができて
移動中にイルカに会えて一緒に泳いだりできれば
しあわせいっぱいでした。

そこにしあわせを感じるのはいまでも変わりませんが
ビーチから海をながめているだけでも
波の音を聞きながら散歩をしているだけでも
うれしいと感じるようになった頃から
見える範囲が広がったのかもしれません。

たとえば、海岸性の植物。

そう、ビーチから、ただ沖を眺めていたのが
腰を下ろしているベンチの脇にある
植物にも目が行くようになりました。

葉っぱがつやつやしていてきれいだなあ
と最初に感じたのが『クサトベラ』

なんとなくながめていただけでしたが
だんだん近くで見るようになると
新たな発見があります。

剪定された枝先に新しく出てきた芽を見つけた時は
産まれたばかりの赤ちゃんに出会ったように感じました。

根元からバッサリ切られたところへたくさんの新芽が出てきて
その芽が少しずつ大きくなってくると
にぎやかな幼稚園のように見えてきて
彼らのおしゃべりが聞こえてくるようで、
つい、立ち止まってしまいます^^

 

『メガネの木』という名前にびっくりした、
やはり海岸性の『モンパノキ』
名前の由来が『その樹で水中眼鏡を作っていたから』
と聞いてもイマイチピンとこなくて
お土産屋さんに置いてあるのを見ても納得できなかったのですが

<写真引用:糸満満海人工房工房オンラインショップ>
ちょっと調べてみたところの
『乾燥させて水分を抜くと軽くて柔らかく、変形も少なく、薄く加工しても割れない』
という説明書きに、初めて納得できました^^;

このモンパの木は
剪定されていなくても
幹の途中からどんどん新芽が出てきます。

すごい生命力だなぁと感心していたのですが
公園内にある樹が新芽に覆われている姿をみたときには
感心するというより、笑ってしまいました^^

ここまでくると、アートですね。

多くの木が定期的に剪定されている公園内でこれを見た時には、
あえて剪定せずに
この生命力を多くの人に感じてもらいたい!
という公園整備係員の心意気なのではないかと思えてしまい、
クスクスという笑いが止まりませんでした。

夏はほぼ毎日海に入っている私も、
冬の間はちょっと遠のきます。
そのかわり、山への散歩が多くなります。
毎年少しずつ目につく景色が変わってくるので
この冬はどんな発見があるのか、
自分でも楽しみです。

 

 

 

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