20年と1000キロを超えて

ひとりごと
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まだ島に来たばかりの頃になかよくなった友達から届いたポストカード。

同い年で『海とイルカが大好き』という共通点により、すぐになかよくなりました。

彼女は3ヶ月ほどで島を離れ
まだ島には携帯電話が通じていない頃だったので
手紙のやりとりをしているなかで届いたカードです。

 

彼女の知り合いの方が
銀座のギャラリーで個展を開催するということで
『久我通世 展』と記されていました。

 

そのころ

小笠原の海の写真や絵といえば
イルカやクジラを中心とするものが多く

『Bonin Blue』と称される通り
目にするのは深い青が表現される作品ばかりでした。

 

でもこの絵は

温度の低い水中なのに
なんだかあたたかみを感じられて

いままでとは違った海の魅力を
教えてくれているようで

いつも眺めていました。

 

そんなある日。

ダイビングサービス・KAIZINに遊びに行ったら
この絵の原画が飾ってあったんです。

 

みぃ
みぃ

わあ、ツセさんの絵がある!

と思わず叫ぶ私。

 

あら、ツセさん知ってるの?

とオーナー婦人。

 

みぃ
みぃ

会った事はないけど、この絵大好きなんです

ウチのお客さんなのよ

みぃ
みぃ

わお。。。

 

…それはもう、20年近くも前の会話です…

 

その後
ダイビングのプロ資格を取得した私は

小笠原を出て
興味のあった海を数か所訪れ

そこで働きながら
2年ほど過ごし
小笠原へ戻りました。

小笠原へ戻ってからは
数年間ダイビングの仕事をして

ダイビングの仕事を引退したあとに
ちいさなワゴン車で
移動式カフェを始めていました。

 

ある日の朝。

前述のオーナー婦人が
私のカフェへやってきました。

 

あなた、ツセさんのこと知ってたわよね ⁉

 

みぃ
みぃ

いや、私はお会いしたことはなくて…
友達は個展がある度に
大阪から銀座まで出かけているみたいですけど。。。

 

この便で来ていたのよ!
今日の船で帰っちゃうけど。。。

 

20年前の
あのやりとりを覚えていてくれたなんて。。。
と感慨にふけっていると

 

あなた、
きーちゃんのお友達なんですって ⁉

と、数分後に通世さん登場!

 

通世さんは
20年ぶりの来島だったようです。

 

20年前の小笠原旅行の後に
ポナペできーちゃんと知り合い

その後きーちゃんと私が小笠原で知り合い

長い年月を越えて
通世さんと私が小笠原で繋がった。。。

すごいご縁ですよね

 

はるか彼方まで繋がっている海。

海が繋いでくれる縁。

海に感謝、出逢いにありがとう

 

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