小笠原のサンゴの産卵は、満月じゃないのです!

ダイビング
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波打ち際がピンク色に染まりました!

製氷海岸の波打ち際が、ピンク色に染まりました。

5月下旬から6月上旬にかけて行われる、サンゴの一斉放卵の翌日です。

真夏のような真っ青な空と海にピンク色の波打ち際という景色は、なかなか幻想的な趣きですね。周辺には生臭いにおいが漂いますが(笑)数えきれないほどのたくさんの命が生まれたことが見えて、なんだかうれしい朝です。

 

宇宙を感じる、サンゴの産卵ナイト・ダイビング

ダイバーにとっては有名な『サンゴナイト』

サンゴの産卵は夜におこなわれるので、ナイトダイビングになります。枝サンゴの群生から無数に湧き上がるピンク色のツブツブの中を泳ぐのは、宇宙空間を浮遊している感覚で幻想的です。

<写真提供:パパスダイビングスタジオ>

ただ、月の満ち欠けと潮の満ち引きに左右されるので、毎年決まった日ではありません。各ダイビングショップのスタッフはその年の月と潮・過去の記録を見てその年の一斉放卵の日取りを予想し、情報を流しています。

 

サンゴの産卵は満月の夜!?

沖縄の各島では、6月の満月前後に予想を立てて情報が発信されているようです。

産卵に至る条件のひとつ、水温24℃以上。そうなると、水温の上がってくる5月末から6月の満月ということになるのでしょう。

満月の前後は大潮といって、潮の干満の差が大きくなります。サンゴは海の中で着底しているので、潮の流れが大きくなる満月に卵を放ち、少しでも遠くへ子孫を広げようとしているのです。

大潮なら新月でもいいじゃないか、という意見も聞こえてきそうですが、やはり、動物の動きが活発になるのは満月のようです。人間の世界でも、満月には出産が多いと聞きます。

オオカミオトコがオオカミに変身するのも満月ですしね(笑)

10年位前には、オーストラリアの研究評議会が満月の光とサンゴの一斉産卵の仕組みを突き止めてアメリカの科学雑誌『サイエンス』に発表しました。新月から満月へと光が強くなるに従って、サンゴの体内センサーになる遺伝子が少しずつ活発になり、満月の強い光が産卵の引き金になるという研究結果です。

宇宙にある月と地球にある海が繋がっているなんて、神秘的ですね。

 

小笠原のサンゴナイトは満月じゃない

小笠原に移住した年の春、6月の満月にサンゴの産卵を見たいとダイビングショップに伝えたところ、意外な返答が。

『ここのサンゴはねー、小潮周りで産むんだよ…』

え!?

満月じゃないの!?

過去3年分の記録を見せてもらうと、確かに小潮周り。一般的には満月前後と言われているのに、その記録では半月となる小潮の前後数日となっていました。

 

小笠原で、今シーズン初のサンゴ一斉放卵は?

満月から1週間、あと3日で半月というタイミングで生まれました。朝、高台から見下ろす製氷海岸の波打ち際がピンク色に染まっているのが見えたのです。

6月に入り、この日かな?次の日かな?と気をもんでいたダイビングスタッフたち。

うまくエントリーしていたのでしょうか…?

毎年ピンク色の波打ち際を見るたびに、あれやこれやと予想を立てていた頃を懐かしく思い出しながら、新しく生まれた命・月と海の神秘な関係に想いをはせるのでした。

 

 

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