まぼろしの鳥『アカガシラカラスバト』

島の生物
写真引用 『宮城自然農園』ブログ
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アカガシラカラスバトって、ハトなの?カラスなの?

初めて『アカガシラカラスバト』という名前を聞いた人からよく聞かれる質問です(笑)

さほど鳥に興味のなかった私も初めて耳にした時には同じように思いました。

 

*分類 ハト目 ハト科
アカガシラカラスバト
学名 Columba janthina nitens
絶滅危惧ⅠA類(環境省第4次レッドリスト)
*分布及び個体数  小笠原諸島に分布。
全体で数十羽程度と推定

<環境省 HPより>

鳥類学的に『カラスバト』という種類があるんですね。

体は黒っぽくて光沢があり、首周りが緑色で頭が赤紫色、ハトにしてはカラフルです。頭の赤いカラスバトだから『アカガシラカラスバト』っていう名前なのです。

 

音楽活動を介してなかよくなった方が、この島にしか生息していない動植物を守ることに使命感を持ち、東京都の職員を辞めてまでNPOを立ち上げた方で、その語り口調と意気込みに引き込まれたことから私も興味を持つようになりました。

 

2005年、世界に40羽しかいない鳥の保護が始まった

当時(2000年頃)は進んだ調査もされていなく個体数も40~60羽しかいないと言われていました。

固有亜種に分類されている鳥ですからこの島に40羽しかいないということは世界に40羽しかいないのです。

 

かつて天敵のいなかった森の中に人が持ち込み、やがて野生化してしまったネコが現れ敵がいることを知らないハトたちが次々と襲われた結果、数が減ってしまいました。

以前同じような理由で絶滅してしまった鳥たちもいるので、このまま放っておいたらいまここで生活している自分たちが絶滅させてしまう、これ以上希少な鳥を絶滅させるわけにはいかないと、NPO法人『小笠原自然文化研究所』のスタッフ3人はいろいろな機関へと働きかけ続けました。

 

天敵・野生のネコからハトを守り、ハトもネコも助ける

そんな折、2005年に母島で、カツオドリやオナガミズナギドリという海鳥のコロニー(繁殖地)付近で海鳥の死骸がたくさん発見され調査が行われます。

 

設置したセンサーカメラに写っていたのは自分よりもはるかに大きいカツオドリを加えたネコの姿でした。その衝撃的な写真に行政も動き出し、野生化したネコの捕獲作戦が始まります。

 

ネコを捕獲するための籠が設置されたり、そのエリアにネコが入り込めないように柵を立てたり。

 

自分たちの住む島の自然を守ろうと、多くのボランティアも集まりました。

 

そして、囚われたネコたち。

 

そのネコたちを安楽死させる方法を東京都獣医師会に相談すると、帰ってきた言葉は

「野生動物は小笠原でしか生きられないけれど、ネコは都会でも幸せになれるはず。どちらの命も救いましょう」

<小笠原ネコプロジェクト より>

定期船・おがさわら丸の協力を得て捕らえられたネコが搬送され、東京では東京獣医師会の方が引き受けて里親探し、という連係プレーが始まりました。

 

みんなで守ろう『あかぽっぽ』

2008年には『アカガシラカラスバト保全計画づくり国際ワークショップ』が開催。

地元で自然保護に関わる人や行政、海外からの専門家やファシリテーターなど120人もが集い3日間缶詰め状態でのディスカッションが行われました。

 

結果、アカガシラカラスバトを絶滅から守るいちばん大切な対策は『飼い主のいないネコをゼロにする』これは、住んでいる人々全員の協力が必要です。

 

島民全員に興味を持ってもらうための活動も行われ『アカガシラカラスバト』という覚えづらい名称に変わりあかぽっぽという愛称も生まれました。

 

絶滅危惧種のあかぽっぽ、個体数は10年間で10倍に

国際ワークショップから、10年が経ちました。

 

『アカガシラカラスバト? 聞いたことはあるわ。』という人がほとんどだった10年前に比べ、
『あかぽっぽがいたよ!』と、小さな子どもが言えるほどに。

山あいに住んでいる私は、彼らの歌声で目覚めることもあります。

 

母島では、こんなシーンも見られました(笑)

<写真参照 小笠原ネコプロジェクト・これまでの成果>

調査を続けてきた方に聞いてみたところ現在の個体数は400~500羽くらいではないかとの回答でした。

10年かけて、個体数が10倍にもなるってすごいです。
住んでいる人が自分の住んでいる島を好きだからこその結果だと思います。

 

まだまだ絶滅危惧から外れる数ではありませんがこの島を愛する人が住み続けていく限りは彼らの命も繋いでいけると信じています。

 

小笠原の森の中に入ったら、ぜひ耳を澄ませてみてください。
彼らの歌声が聞こえるかもしれませんよ♪

 

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