以前、モモタマナの実が意外とおいしいということを書きましたが・・・
小笠原唯一の固有哺乳類【オガサワラオオコウモリ】もモモタマナの実を大好きなようです!
しかも、私たち人間が食べる部分とは違うところがお好みらしい。。。
朝の散歩で見つけた『はてな?』
外皮のなくなっているモモタマナの実、その謎が解けました♥
モモタマナは熱帯地方の海岸林
モモタマナってなあに?
日本ではここ小笠原と沖縄地方に生息する海岸林です。
【ももたまな】っていう言葉の響き、かわいいと思いません?
わたしはその名前を知った時点で大好きになりました(笑)
モモタマナは、ここ小笠原で唯一の落葉広葉樹なのです。
モモタマナの別名は【トロピカル・アーモンド】
【トロピカルアーモンド】という英語名の通り、モモタマナの実は食べることができます。
ちいさなヤシの実のような繊維質の殻を割るとその中心部から種が現れて、それが可食部。
確かに、見た目はやせ細ったアーモンドといった感じ(笑)
モモタマナの実を食べてみた感想はこちらです。
外皮のないモモタマナの実
ある日、散歩で見つけた不思議なモモタマナの実。
外皮だけ剥けたように、ささくれ立っています。
ネズミだったら中の種を食べたいはず。。。
外皮だけきれいにはがれているってどういうことかしら・・・?
沖縄のモモタマナについて調べてみると、『コウモリが食べている』という情報が。
そこで、小笠原の【コウモリ先生】小笠原自然文化研究所の鈴木さんに聞いてみました。
オガサワラオオコウモリって、モモタマナの実をかじったりします?
食べますよ。
・・・っていうか、大好き(笑)
わお!
謎だったモモタマナの実の外皮は、オオコウモリが食べていたのですね!!
小笠原にしかいない【オガサワラオオコウモリ】は果実が大好き
コウモリって聞いてイメージできる方は少ないのではないでしょうか・・・?
コウモリを見たことのない方にとっては、ハロウィンとかバッドマンのイメージですよね(笑)
私の出身地は田舎なので、飛んでいるコウモリの姿を子どもの頃に見ていました。
夕方になるとヒラヒラ飛んでいる姿は鳥とは違い、よーく見るとバッドマンのカタチ(笑)
彼らは虫などの小動物を食べていますが、ここ小笠原や沖縄などに住む大型のコウモリは花の蜜や果物を食べるので『フルーツバッド』と呼ばれます
なかなかの美食家なので、果物を育てている農家さんたちにとってはちょっと迷惑・・・
でも小笠原に住む【オガサワラオオコウモリ】は絶滅危惧種であり保護の対象動物なので、農家さんであっても共存していかなければなりません。
とはいえ彼らが花の密を吸ったり新芽を食べている様子はとってもかわいらしく、夜の小笠原を楽しむ『ナイトツアー』ではその姿を観察することが楽しみのひとつでもあるのです。
絶滅危惧種【オガサワラオオコウモリ】の存在を感じる朝
朝の散歩時に、外皮を失ったばかりのモモタマナの実を見かけることがあります。
『かじりたて』のモモタマナの実は、ささくれだった繊維がまだ湿っているのです。
それは、前夜にコウモリが来ていた証拠。
絶滅危惧種に指定されるほど生息数の少ない彼らの存在を感じることができる、うれしい朝の散歩道なのです。
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