小笠原の郷土料理で、島寿司の次に興味を持つ方が多いのは『カメ料理』。
『えー!? カメを食べるの?』ってよく聞かれますが、定期船などなかった時代には大切なタンパク源だったのです。
漁法も伝統的な『カメ漁』を用い、年間の捕獲数も決められているアオウミガメの料理。
居酒屋のメニューにも登場する、代表的なカメ料理をご紹介します。
小笠原ではカメを食べちゃうの!?
小笠原ではアオウミガメを食べます。
ハワイでは Honu(ホヌ)と呼ばれ、神聖な生き物としてあがめられているカメ。
絶滅危惧種であり保護の対象になっているウミガメ。
クジラやイルカと同じように、アオウミガメを食べる文化について眉をしかめる方々もいますが、定期船などなかった昔々、四つ足動物のいない太平洋上の孤島において、ウミガメはたんぱく源として貴重な存在だったのです。
カメ漁は、小笠原の伝統漁
漁の仕方も、泳ぎながらカメの甲羅に銛を3本刺した後引き上げる、という独特な伝統漁なので、その漁法を後世に伝えていくというのも大切なことだと思います。
1年間の捕獲数は135頭までと決められているし、カメ漁のライセンスもあるので、すべての漁師さんが捕れるわけではありません。
個人的にはクジラもイルカもアオウミガメも海で見るのも好きですが、彼らを食べるという食文化に対する嫌悪感はなくイルカはまだ食べたことはないけれど、クジラもカメも食べるのは好きです。
ちなみに、小笠原の海でよく見られるカメが『アオウミガメ』と呼ばれる理由は、彼らの油が緑色だからです。英語名はGreen sea turtle(グリーン・シータートル)
『カメ煮』はもともと家庭料理
郷土料理というのは家庭料理でもあるので味付けは各家庭・店によりますが、『カメ煮』はカメ肉と玉ねぎを塩と酒で煮込むのが基本です。
油のにおいが独特なので気に入る方も受け付けない方もいますが、それはクサヤとかホヤなどと一緒ですね。
島に来たばかりの頃に一度自分でも作ってみましたが、油のにおいが鍋からとれず『カメを煮る時にはそれ専用の鍋で』と言われる所以を体感しました(笑)
居酒屋メニュー『カメ刺し』
居酒屋さんでは『カメ刺し』なる、アオウミガメのお刺身もメニューに登場します。
こちらは、見た目・食感ともに馬刺しのような感じです。
水によくさらしてにおいを取ってあるので『カメ好き』にとっては『カメの味がしない』と言われますが、カメ料理初挑戦の方にとってはこちらの方が食べやすいかもしれません。
私は『刺身はカメの味がしないから煮込みの方がいい』派です(笑)
商店に並ぶ『初カメ』
4月になってアオウミガメの交尾シーズンとなり、商店にも『カメ肉』が並ぶようになりました。
海も飲食店も『カメシーズン』突入です。
小笠原へ来たら、ぜひ一度はカメ料理を体験してみてください♪**
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