連日の豪雨。
小笠原在住20年を超えますが、10月~11月といった秋口にこんなにも雨が続くって初めての体験です。
でも、【異常気象】っていう言葉が10年以上前から定着しているので、特別に驚くようなことはありません。
以前はダイビングの仕事をしながら日々自然と向き合っていたので、【例年】というのがなくなったことは身に染みていました。
【梅雨】も【台風シーズン】も【水温】もその年によって変わるので、『例年ならこの時期は○○』と言えなくなってしまったのです。
『今年の梅雨はこんな感じ』とか
『今年の台風はこういうパターン』っていう感じ。
そして今年の秋は、雨が降り続く日々。
しかも、豪雨率高し。
毎日海に触れていないと枯れてしまう私(笑)にとってはツラい日々ですが、雨が上がった一瞬を狙ってはビーチに出かけて、癒しの時間を過ごしてきました。
そんな中、私の大好きな【コペペ海岸】に異変が!
今回は、好奇心のかたまりみたいな私が『これ、なんだろー?』と疑問を感じ、調べてお料理実験してみるまでに至った【豪雨の影響で海岸に現れたキノコ】のレポートです。
コペペ海岸に現れた謎の植物!?
私、毎日のように海に触れていないと枯れてしまうんです。
ほんとうに(笑)
泳いだり、シュノーケルしたり、SUPやカヌーを漕いだり。
寒くなる冬場は、ビーチでただただぼーっと過ごすことも大切な時間。
大好きなのは【コペペ海岸】で、ほぼほぼ毎日通っています。
東屋の置かれた芝生も波打ち際も、裸足で歩くのが好き。
泳ぐ時間のないときには、せめて5分だけでも海に触れたいのです。
そんなある日…10月半ば頃でしょうか。。。
芝生を歩いたときに、足裏に違和感を感じました。
ヌルヌルする。。。
グニョグニョしてなんだか気持ち悪いし、油断していると滑って転びそう。
そのヌルヌルは日ごとに大きくなり、芝生の隙間にあったそれらはやがて芝生を覆う勢いに。
「雨が多すぎて乾くヒマがないから、芝生にコケが生えちゃったの?」
そう思って調べてみました。
謎のヌルヌルの正体は【イシクラゲ】
困ったときのWikipedia(ウィキペディア)
それにより【イシクラゲ】という細菌だということが判明しました。
藍藻(らんそう)の一種。酸素を伴って光合成する細菌。
<引用:Wikipedia>
細菌とかバクテリアって表現すると拒否反応を持つ方も多いと思いますが、ヨーグルトの乳酸菌や納豆のナットウキナーゼも菌の一緒なんですよね。
私の好奇心を大きく動かしたのは
イシクラゲは日本で古来より食用にされてきた
<引用:Wikipedia>
え!? 食用!?
これ、食べられるの!?!?
ちなみにキノコの仲間にも「イシクラゲ」というのは存在して、それとは別物。
名前はいろいろあって、見た目がキクラゲににているので【イワキクラゲ】と呼ばれることも。
え?岩??
ここ芝生ですけど。。。
もうちょっと深堀りして調べてみたら、内地では梅雨の時期、駐車場などのコンクリートにも繁殖するとのこと。
えー…
岩に生えるコケってことですよね?
その通り(笑)
じゃあ、ここと同じような沖縄ではどうなの?って思ったら
沖縄ではモーアーサ(毛アオサ・毛は芝生の意味)、ハタカサ(畑アオサ)と呼ばれる
<引用:Wikipedia>
あ、やっぱり沖縄では、ここと同じように芝生にも生えるってことですね。
アオサの仲間ってことは、そりゃあ食べられるよね。
見た目は、ちょっとアレだけど(笑)
そうそう、キクラゲに似ている。
食べられるのなら、食べてみなきゃ。。。
。。。ねぇ。。。
【イシクラゲ】を食べてみた
というワケで、採集から。
長雨の隙間を縫ってコペペ海岸に。
そして、何回も洗います。
細かいヒダヒダに砂が入り込んでいて、取り除くのにけっこう奮闘。
キクラゲみたいにしっかりしていないので、こすり洗いしていたらどんどん細かくなっちゃうし。。。
でも、見た目は確かにアオサっぽい。
食べたことのある方々のレポートを見ると、みなさん(ごく少数(笑))が『無味無臭』と記しています。
アオサなら、お味噌汁かなーということで。
ええ、しっかりしたアオサっていう感じ。
見た目はね。
味は。。。
・・・・・
・・・・・
ホントないわ(笑)
アオサはあの潮の香りがおいしいのであり、
キクラゲはコリっとした食感がおいしい。
でも
イシクラゲにはどっちもない。。。
なんなら、洗い残されていた砂粒が口の中でジャリってなっちゃったりして『ああ、失敗』って感じ。
・・・まあ、食べられると聞いて試してみたかったので、それはそれで(笑)
【イシクラゲ】は食べられるけど、食べなくても困らない(笑)
みぃの感想は
別に食べなくてもいいや(笑)
【食用】って知って興味わいちゃったので、食べることにチャレンジしてみて、今回は満足。
小笠原の海って食用の海藻がほとんどないので、それに代わるアオサのようなものだったらうれしいなーって思ったのですが。
…イシクラゲが生えているのはそもそも海の中じゃないワケで、潮の香りとかないですよね(笑)
でもイシクラゲの緑色は葉緑素であり、寒天質の素材は豊富な食物繊維を含んでいるので、栄養価としては高いようです。
過去には漢方や生薬としても使われていて、中国では乱獲による自然破壊を懸念して採取禁止になっているほど!
うーん。。。
サプリとか作ったらいいかもしれませんね。
私のように好奇心旺盛で、食卓の新しい彩りにチャレンジしてみたい方はお試しくださいませ。
・・・味に関する一切のクレームは受け付けません(笑)
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