小笠原のダイビング・リピーターを魅了し続ける、一泊二日のダイビングツアー【泊まりケータ】
その魅力は、ダイビングだけでない、秘境のワイルド・ネイチャーを満喫できる期間限定のツアーであることです!
今回は、小笠原の現地ダイビングショップ主催によるスペシャルトリップ【泊まりケータ】の魅力をお伝えします•*¨*•.¸¸♬
『泊まりケータ』とは?
『泊まりケータ』と言えば、小笠原ダイビング業界の専門用語ですね(笑)
言葉の通りと言ってしまえばそうなのですが…
泊まりがけで、ケータ列島へダイビングに出かけるツアーのことです。
おがさわら丸入港中はいろいろなゲストが入り混じるので、基本的には日帰りのツアーしか開催されません。
泊まりケータは、おがさわら丸の出港翌日に出発し、入港前日に父島に帰ってくるという日程で組まれることがほとんどです。
なので、このツアーに参加希望の方は『2航海』と呼ばれる日程を組んで小笠原に来なければなりません。
通常、おがさわら丸は島に到着後3泊して東京に向かいます。
乗ってきた船で東京へ帰るのが『1航海』
一度船を見送り、次に父島に入港してくる便で帰ることを『2航海』と言います。
これも小笠原用語のひとつですね(笑)
ある程度水温が上がって海況の落ち着く6月下旬から、夏の繁忙期を迎える直前の7月中旬までと、開催時期も限られています。
この短期間のなかで『泊まりケータ』を狙い、2航海という旅行行程を毎年組んでやってくるリピートダイバーを生みだしているほど、魅力あふれるツアーなのです。
ケータとは? その魅力とは?
おがさわら丸の到着する父島より50㎞ほど北に位置する嫁島から、さらに北へ30㎞ほどにわたって連なる無人島列島。
そのなかでいちばん大きな島・聟島(むこじま)の別名がケータ島というところから、聟島列島全体を指して『ケータ』と呼ばれています。
戦前は民家もあったとはいえ、ほぼ人の立ち入らない無人島の並ぶこの海域は、島を望む景色も水中景観も、ダイナミックで野性味にあふれます。
聟島列島最南端の嫁島にある『マグロ穴』という有名ポイント。
多くの水中写真家の方々からも絶賛されるこちらのポイントへは、ゴールデンウィークから8月まで日帰りでのツアーが催行されています。
逆に時間の限られている日帰りでは、嫁島までの遠征がせいいっぱい。
それなら泊まりがけでコアなポイントに潜りに行こうじゃないか、というのが『泊まりケータ』なのです。
ノンダイバーの方からは『ケータってそんなにいいの?』とよく聞かれますが、そんなにいいのです(笑)
なんといっても魚影が濃い!
父島周辺でも、外洋に面して潮当たりの強いポイントでは『ウメイロの壁』『クマザサのカーテン』などと称されるような景観に出会えるポイントがいくつかあります。
でも、壁やカーテンを形成するそのサカナたちが、ケータ周辺では大きな塊となり、『サカナの玉』と呼ばれるほどになります。
船を操るキャプテンが『浅根かと思ったら、サカナの玉だよ、ほら』なんていうことも。
水中では、そのサカナの玉や壁やカーテンがパン!と割れたかと思うと、大型回遊魚の乱舞が現れたりすることもしばしば。
早い潮流に乗ってやってくる思いがけないサカナに出会えることもあり、1ダイブの40分間はあっという間に過ぎていきます。
ダイビングだけじゃない【泊まりケータ】の魅力
そんなダイナミックでワイルドな【泊まりケータ】の魅力は、ダイビングだけにとどまりません。
イルカとのラブラブスイム♡
小笠原の海のツアーでは野生イルカと一緒に泳ぐことができるのが大きな魅力のひとつですが、イルカとの遭遇率・彼らが機嫌よく人間と遊んでくれる確率も、ケータでは父島周辺より高まります。
これもまた小笠原ダイビング用語である『水中イルカ』
ドルフィンスイムのツアーではイルカの群れを探して追いかけるように海に入りますが、ダイビングをしていると、ダイバーの周りにイルカがやってくることがあります。
こちらがイルカを追いかけるのではなく、イルカがこちらにやって来てくれるのです!
なんて魅力的なことでしょう♥
彼らのご機嫌がいいと、ダイバーが船に上がったあとも船の周りに集まってきます。
船に上がったダイバーは機材やウエットスーツを脱ぎ捨て、シュノーケルセットだけを身につけて再び海へエントリー。
上手に誘うと、キスできそうな距離で見つめあって泳ぐこともできるのですよ!
大自然の鼓動を感じる黄昏と満天の星空
ダイビングですばらしい景色に出会い、野生イルカと至近距離で戯れた後には、空も海も島も黄昏色に染まるサンセットタイを堪能しながらビールで乾杯。
夕食後は、明かりの全くない無人島の湾内に、満点の星空が広がります。
すべてが特別な体験なのです!
体力を使い果たすほどに遊び、感動に包まれ、とびきりの笑顔を与えてくれる『泊まりケータ』
その辺の海外に行くよりも、私は絶対こっちを選びますね( ´ ▽ ` )ノ
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