東京から1000キロ南。外国文化を色濃く感じる亜熱帯の島・小笠原には、その気候と歴史的背景を背負った『郷土料理』があります。
気候も文化も、日本の本土とはちょっと違う島のお料理の数々。
材料だけでなく、お料理の名前も興味深いものです。
その中で今回は、『ピーマカ』をご紹介します。
ビネガーがなまって『ピーマカ』
『ピーマカ』
初めて聞いたら、なんのことか全くわかりませんね(笑)
『ピーマカ』とは小笠原の郷土料理のひとつで、白身魚を薄切りにし、玉ネギや大根などと一緒に酢漬けにしたお惣菜です。
小笠原諸島は、その歴史的背景により欧米文化が色濃く存在する島なので、『酢』の英語名・ビネガーがなまって『ピーマカ』になったと言われています。
酢ではなく、ダイダイ(みかんの仲間)の搾り汁を使うのが本家との意見もあります。
日本人が一般的に使う調味料が簡単に手に入らない環境の中で、【酢】の代用として酸っぱいカンキツ類の果汁が使われたりしたのでしょう。
郷土料理『ピーマカ』は家庭料理
郷土料理というのは家庭料理でもあるので、味付けは家庭によって多少の差があります。
酢ではなくダイダイの絞り汁を使ったり、島とうがらしで辛みを効かせたり、などなど。
小笠原諸島は亜熱帯気候に属していて暑いので、酢を効かせてさっぱりした料理が好まれたことは想像できますね。
家庭料理『ピーマカ』は、釣れやすいサカナをネタに
白身魚は島では『ササヨ』と呼ばれる『ミナミイスズミ』が使われることが多いです。
岩礁に群れるサカナで、雑食なのでニオイが独特で、食用としては好かれるイメージのないサカナです(笑)
でも、『冬場のササヨは美味しい』とか、『沖で釣れるササヨは旨い』などと聞いたことはあるので、釣れやすいサカナを酢や柑橘でニオイをやわらげて、家庭料理として食卓に登場していたのでしょう。
今回は、知り合いからおすそ分けいただいた『サワラ』を使って作ってみました。
さっぱりとした味で、ビールのお供によく合いますよ♡
よかったら
応援クリックお願いします♪**
↓↓↓
島暮らしランキング
コメント