今年いちばん大きな月は、年明け2日でやってきた

島暮らし・小笠原
マーメイドのひとりごと
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以前ダイビングの仕事をしていたので
月の満ち欠けには敏感です。
潮の満ち引きが月に影響されるので
海で働くということは
月と寄り添うことになるのです。

満月の日は大潮。
潮の流れが早くなるのでサカナの動きが活発になり
外洋に面した上級者向けのダイビングポイントでは、
よりダイナミックな水中景観を見せてくれたりします。

新月の日も大潮になるわけですが
なんとなく…
満月の時の方が、海全体が活発に動いているような気がします。
人間も動物であり
身体の70%は水でできていることを考えると、
海と同じように月の周期に影響を受けているのかもしれません。

いま私が住んでいるエリアは
島の中でも住宅街から離れた地域で、街灯がありません。
曇っている日や新月前後は、
懐中電灯を手にしていないと、真っ暗で歩くこともできません。
逆に満月が近い頃は
月明かりだけで歩けたりするのです。

昨年11月のある夜中、急に目が覚めました。
カーテンの隙間から入る光が妙に明るいので
明け方かと思って時計を見るとまだ4時。
ベッドから離れてカーテンを開けると、
ちょうど窓から真っすぐの位置に満月が輝いています。
月光を浴びたら、目が冴えて眠れなくなってしまいました…

12月にも同じことが…

2回も続けて月に起こされてしまうなんて
なんだか月に呼ばれているような気がして
外が少し明るくなるのを待って、
西側の海が見えるところまで車を走らせて
『月没』を見に出かけました。

夜の空に明るく輝く満月もきれいですが
空が明るくなり始める明け方の月は白く、
でも存在感を十分に発揮していて
その景色を『静寂』という大きな空気で包んでいるような雰囲気です。

新年を迎えた最初の満月は、2日でした。
定期船の出港日を翌日に控え、
抱える仕事が多くてゆっくり月を眺める時間もなくバタバタしていました。
気になっていたのは
『新年最初の満月は、今年のスーパームーン』
というニュースの見出し。

新年早々に今年いちばん大きい月だなんて、
聞いただけでパワーを感じます。
例え短時間でも、きちんと向き合って眺めたい
そんな想いが心に響き、
翌朝早くに起きて仕込みを終わらせ、外へ。

切り取った写真では表現できませんが
秒刻みで変わっていく空色のグラデーションと
それを映しながら流れていく雲の間に輝く、白い満月。
澄み切った冷たい空気の中で、大きなパワーをいただきました♪

年のはじめを、幸先よくスタートできた気分です♡

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