東京から1000キロ南。外国文化を色濃く感じる亜熱帯の島・小笠原には、その気候と歴史的背景を背負った『郷土料理』があります。
気候も文化も、日本の本土とはちょっと違う島のお料理の数々。
材料だけでなく、お料理の名前も興味深いものです。
その中で今回は、『ダンプレン』をご紹介します。
小笠原郷土料理『ダンプレン』って、何語!?
『ピーマカ』と同じく、意味不明なカタカナ語ですね(笑)
鶏肉ベースで出汁をとり、玉ネギ・人参・キャベツなどを加えた塩味のスープに、小麦粉を水と卵で溶いた団子を入れた『洋風すいとん』です。
『ダンプレン』という名称は英語で団子を意味する『Danpuren』が訛って伝えられました。
もともと小笠原の島々は16世紀半ばにスペイン船によって発見され、イギリスやロシアからの船も訪れ、19世紀にはアメリカ人が入植して最初の定住者となった背景があるので、英語が訛ってできた『小笠原言葉』はたくさんあるのです。
小笠原の郷土料理『ダンプレン』をお正月に大盤振る舞い
このダンプレンが年に一度ふるまわれるのが、元旦に行われる『海開き』
そう、小笠原では毎年元旦に『海開き』が行われるのです。
晴れて無風ならば半袖でも過ごせるお正月ですが、海風の吹きすさぶビーチサイドは曇っていると15~18℃。
炊き出し用の鍋で炊かれるダンプレンは、心にも沁みるあたたかさです。
郷土料理は家庭料理
ダンプレンを夕飯の汁物として提供している宿もあるし、街中にはメニューに載せている飲食店もあります。
※ダンプレンを販売していた【TETSUYA KITCHEN】は閉店しています。
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よく『給料日前のお助けレシピ』というフレーズを耳にしますが、小笠原の場合は『入港日前のお助けレシピ』となるのではないでしょうか(笑)
定期船がほぼすべての食材を運んできてくれる小笠原の家庭では、おがさわら丸入港日直前に食材が乏しくなるので、お腹がふくれる具だくさんの汁ものは助かるメニューですね!
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