海に魅せられた女子ダイバーのみなさん、こんにちは!
ダイビングを楽しみながらも抱えているお悩み・疑問に、ダイビングインストラクター経験者のみぃが今回もお答えしますね♪**
ダイビングには興味あるけど、船酔いするのが超怖い…
ボートダイビングはすっごく楽しいけれど、船酔いがツラい…
意外かもしれませんが、毎回船酔いに悩みながらもボートダイビングに参加しているダイバーはたくさんいます。
インストラクターとして日々ボートで働きながらも、酔い止め薬を手放せないスタッフもけっこう存在します。
楽しいボートダイビングとツラい船酔いのハザマでお悩みのあなたが、少しでも辛さを軽減して楽しさが大きくなるためのコツをご紹介しますね!
*ボートダイビングでのツラい船酔いをなんとかしたい!
ダイビングボートで船酔いする原因は、不規則な揺れと不安感
船酔いは、三半規管が刺激されることによって起こります。
船の不規則な揺れ、加速と減速を繰り返す運転による不調和な揺れによって、耳の内側にある自律神経が刺激され、平衡感覚が乱れることによって気持ち悪くなるのです。
また、船の排気ガスによるいにおいや『酔っちゃったらどうしよう…』という不安も、船酔いを引き起こす原因になります。
『アタシ、船に乗ると絶対酔うんです!』っていう方はまず、その思考を頭の中から排除して(笑)『ボートダイビングってホント楽しい♡』という気持ちでいっぱいにしましょう。
気持ちは大切なんですよ~♪**
ボートダイビングで船酔いを予防するための7つのポイント
十分な睡眠
睡眠はとーっても大切です。
毎日船で働いているスタッフでさえも、睡眠不足のときには酔いやすくなります。
バリキャリ世代のみなさんはダイビング休暇のために仕事を詰めて片付けてくるため、睡眠不足で海に向かうことになりがちですね。。
ダイビングは体力を使う遊びなので、万全な体調で臨みたいもの。極端に睡眠が少ない and/or 飛行機の移動で眠れていない、なんていうときには、初日はホテルやビーチでゆっくり過ごすなどのセルフケアを施してあげましょう。
朝食に気を付けること
『船酔いして吐くのがイヤだから朝食は食べない』という方がいますが、それは逆効果!
食べすぎはよくないけれど、何も食べない状態で胃がからっぽというのも酔いやすくなるのです。
消化のよいものを、少量でもおなかに入れておきましょう。
船には強いみぃですが、体調がすぐれないときはあまいパンと少量のコーヒーなどで軽くすませるようにしています。
乗り物酔いしやすい方は、脂っこいおかずは避けましょう。また、オレンジなど柑橘系の果物やジュースは意を刺激するので、こちらも避けた方がいいですね。
船の上で過ごす場所
船は、上下左右に不規則に揺れます。これが船酔いを引き起こすので、船の上ではなるべく揺れの少ない場所で過ごすようにこころがけましょう。
いちばん揺れない場所は、船の後方寄りの中央です。
ダイバーの人数が多いときは難しいかもしれませんが、『船に弱いので』とひと言添えて、揺れないポジションを譲ってもらうのがいいでしょう。
船尾がいちばん揺れないポジションではあるのですが、風向きによっては排気ガスのにおいが漂ったりもするので、一番後ろじゃない方が安心です。
視線は遠くに向けて、きれいな景色を楽しみながらクルーズするように心がけましょう。
気持ちが大事
船酔いを経験してしまうと、『今日も酔ったらどうしよう…』とか『また気持ち悪くなるのイヤだなー…』と考えてしまいがちですが、実はこれがイチバンよくないのです!
『アタシは船に乗ったら酔う』という思考を、おうちの引き出しにしまってきましょう(笑)
『今日はどんなポイントに潜るのかなー♡』とか、『きれいな景色だなー♡』とわくわくした気持ちをいちばん上に持ってきた状態で乗船し、他のダイバーやスタッフとたのしくおしゃべりをして過ごしていれば、気が紛れて『船酔い』のことなんて忘れてしまいますよ!
…忘れるまでいかなくても、頭の中が『船酔いの心配』に支配されることはなくなります。
これが大切♪**
ウエットスーツを着るタイミング
ウエットスーツを着るときって、下を向いている時間が長くなります。
船に弱い方は下を向いていると酔いが早くやってくるので、心配な方は乗船前に腰まで来ておくといいです。
おなか周りが圧迫された状態もよくないので、腰までにしておきましょう。
足首のファスナーなども潜る直前まで開けておいた方がいいです。身体を締め付ける要素は、少しでも減らしておきましょう。
乗船中の姿勢
上記でも触れましたが、おなか周りを圧迫する姿勢…体育座りの状態はよくありません。
国内の小さな離島では、ダイビングボートが小さめの和船であることも多く、必然的に体育座りせざるを得ない状況になります。
ダイビングの予約時に、船の大きさや形状を確認して予約をするようにしましょう。
どうしても小さな和船に乗船することになってしまったときには船長さんに理由を話し、操船席の横に立たせてもらうのがいいです。
この『立っている』状態は、意外と船酔い予防になるのですよ!立っていることで身体がバランスを取ろうとするので、三半規管が適応してくれるのでしょう。
酔い止め薬の服用
心配要素が大きいなら、酔い止め薬を服用しておきましょう。
酔い止め薬は、乗船30分前には服用しておきましょう。
『酔い止め飲んだから大丈夫!』っていう自己暗示も効くのです。これホント!
一方で、身体に圧力がかかり圧縮空気を呼吸する、というダイビングの環境下での酔い止め薬に疑問を抱く声もあるのは事実です。
酔い止め薬を服用した時の副作用として多いのは『眠気』。
窒素酔いになる可能性の高いディープダイビングにおいては薬の効果が大きくなる可能性もあるので、心配な方は専門医を訪ねて、市販薬よりも副作用の少ない薬を処方してもらうのがいいでしょう。
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それでも船酔いしてしまったら・・・?
船酔いの序章で対策をする
船酔いはいきなりグロッキーアウトになるワケではなく、序章があります。限界まで耐えるのではなく、『あ、ちょっとヤバいかも…』と感じた時点で対策にでましょう。
おしゃべりをする
ひとりで黙って過ごしていると、
あー、ヤバいかも…
きたきた、このヤバい感じ…
どうしよう、また船酔いにやられている…
と、ネガティブな発想が頭の中をぐるぐると駆け回ります。
このネガティブな思考を打ち消すのは、おしゃべりするのがイチバンなのです!
今日はどんなとこに潜るんですかねー**♡**
海も空も青くてきれいですねー**♡**
と、スタッフや他のダイバーと楽しくおしゃべりをして過ごせば、船酔いする前にダイビングポイントに到着しますよ!
遠くを見る
視界が狭くなるほど、見えている景色の揺れが大きくなります。
遠くに見える島や水平線をぼんやり眺めるようにしましょう。
アメやガムを口にする
ミント味などの、口の中も頭の中もスースーするアメをなめたり、ガムを噛んだりして気持ちをリフレッシュさせるのは効果的です。常に持ち歩いているといいですね。
『よかったらどうぞ~』なんて周囲の人におすそ分けしたりして、おしゃべりに発展できればさらにGood!
遠慮なく吐く
吐き気をもよおしたら、我慢しないで吐いてしまった方がスッキリします。
船の後方へ移動し、船べりにしっかりつかまって、顔を後ろへ向けて吐きましょう。
船に酔って吐くことは、恥ずかしいことではありません。船からひとりで乗り出して吐くのがこわかったら、スタッフに声をかけましょう。
スタッフは、見慣れているので(笑)大丈夫ですよ。
トイレにこもるのは絶対ダメ!
吐くときにトイレにこもるのは絶対ダメです。
船のトイレは狭くて独特のにおいがあるので、気分の悪さが増してしまいます。
また、長時間トイレを占領するのは他の方にも迷惑がかかるので、吐くときには船の後方に移動しましょう。
吐いたら水分補給
吐いてしまえばある程度スッキリするので、吐くことによって失われた水分をしっかり補給してあげましょう。
水を飲んだら、また吐きたくなっちゃうし…
また吐きたくなったら、また吐きます。そしてまた水を飲みます。それをくりかえします。
吐きたいのに吐くものがないと身体への負担が大きくなります。また、身体の水分量が足りないと減圧症(潜水病)のリスクも高まるので、水分はしっかり取りましょう!
寝っ転がる
とにかく身体を楽にしてあげるのが大切。船にスペースがあるなら、横になって休みましょう。
まとめ
お酒に強い人と弱い人がいるのと同じように、船酔いにも強い人と弱い人がいます。
お酒と違うところは、慣れと心掛けで船酔いは克服できるようになるということ。
まずは心掛けが大切です。
『船酔いってなんのことかしら?』というくらいの気持ちを持って(笑)、自分自身をマインドコントロールしてしまいましょう。ポイント到着までの景色や他のゲスト・スタッフとの会話を楽しめるようになれたら第一段階クリア!
工夫を凝らしながら経験を重ね、あなたが船酔いのストレスなくボートダイビングを楽しめるようになる日を願っていますね♪**
船酔いに悩むあなたが、東京・竹芝桟橋から24時間の船旅を乗り越えて小笠原の海にダイビングに来られる日を、みぃはお待ちしていますよ♡
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